【書評】「SOUP―チームとカルチャーを育むレシピ」を読んでおいしいスープを作り出そう
Seedにつづいて、ジョン・ゴードンさんの「SOUP―チームとカルチャーを育むレシピ」を読んでみました。
Seedの書評はこちらから↓
あらすじ
低迷を続ける大企業、スープ・インクのCEOに就任したナンシー。そんなある日、ランチに立ち寄ったスープハウスで驚くほど美味しいスープに出合う。そのスープを作っていたのは、「味の秘訣はこの私」と話すグランマ(おばあちゃん)だった。買収の危機に瀕する会社を救うため、グランマのレシピを手にナンシーの奮闘が始まる―。
愛情たっぷりのグランマと、MBA出身のピーターの協力で、ナンシーがスープ・インクを変えていくという話です。
「チーム」と「カルチャー」を育むレシピ
本書の中で出てくるチーム作りの秘訣がこちらです。
スープ作りとかけて、チーム作りを教わっていきます。
- お鍋をかき混ぜるのは「愛」なのです
- まずは、明るいまなざしを入れましょう
- つくりたいのはどんな味?決め手のビジョンを加えましょう
- 味のベースは信頼です
- ポジティブなコミュニケーションをひたひたになるまで足して、足して、足して・・・
- そこに率直さと誠実さを山もりいっぱい
- さあ、スープを濾してみましょう。選び取った人間関係は入っていますか?
- 励ましのスパイスでやる気を引き出したらスープの力を信じて任せ、じっくり見守ります
- 感謝をなみなみと注いだら
- 情熱に火をつけて・・・
- あとはぐつぐつ煮込めばできあがり!!
これを見ただけでは、内容はよくわからないでしょう。
簡単に言うと、チームのリーダーが愛を持って接することでチームを変えられるということ。
感想
この本から受け取った最大のメッセージは、「リーダーが変わらないとチームは変わらない」ということです。
今、私は職場の自チームを変えようと奮闘しているのですが、メンバー全員で変わっていくことを意識しすぎて、自分が変わって、変えていくという意識があまり持てていませんでした。
変化を起こしていくには、横一線ではやはり時間がかかっています。誰かが先頭に立って、手本となって変えていかなければチームは変わらない。
そして、リーダーは愛のおたまでチームをかき混ぜていかなくべき。
そんなことをこの本から学びました。
まとめ
Seed同様、ジョン・ゴードンさんの文章はすっと頭に入ってきて、主人公の成功体験を自分のことのように感じることができます。
職場の人にちょっと優しくなれる、リーダーの方であれば「愛」でチームを変えていける、そんな本でした。